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ワークショップ in 熊本KKWING

日 時 平成23年3月19(土曜日)
場 所 熊本県民総合運動公園陸上競技場(会議室)

報 告

報告:安藤氏(大分)

九州チャレンジ陸上競技選手権大会の前日に毎年開催されているワークショップを今年も開催しました。
今回は、熊本保健科学大学 松原誠二より、『車いすマラソンにおける駆動技術に関する基礎的知見』と題して講義をしていただきました。
車いす駆動の解析で協力していただいたのは、大分国際車いすマラソン大会で13回の優勝を誇るハインツ・フライ選手でした。
講義を始められてすぐに、車いすマラソン競技というものは非常に難しいテクニックを使用して行っていること、選手自身が自分にあった駆動の方法は独創的なアイデアより生まれているのではないかと話された。
今回は動作解析を使用してハインツ・フライ選手のマックススピードを出したときの状況について説明をしていただいた。
動作解析の流れとしては、1、Kinematics:動きをはかる。2、Kinetics:力をはかる。3、筋電図:筋の動きをはかる。4、コンピューターシュミレーション:予測する。であった。
ハイツン・フライ選手の動きは、両方の肘を高く上げている、肩、肘、手首の動きが連動しているのが特徴的である。力については、ハンドリムに触れている時間が長く、駆動はじめと駆動終わりまで同じ力を伝えている。筋の動きでは、体幹、肩の動きは0であり、肘と手首の動き、特に肘が伸びる前に外向きに動かす動きが見られたとのことであった。
コンピューターでの予測では、ハインツ・フライ選手は、肘、手首で車いすを駆動させており、駆動させる力は一定で無駄な動きがないとのことであった。
これは、T53クラスの選手だからではないか?T54の選手ではまた別の駆動状況になると話されていた。結論では、いかに早く車いすを駆動させるかということは、無駄な動きをなくすシートポジションを決めることと、無駄のない駆動ホームを確立させることが必要であると感じた。
講義の後は、若手の佐矢野選手、有屋田選手に実際レーサーに乗っていただき、世界でもトップクラスに入る副島選手に駆動フォームについてのアドバイスを頂いた。
両選手ともレーサーに体がフィットしていないこと、左右のバランスがあっていないことについて指摘を受けていました。

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