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第9回 ハイデルベルグ国際マクシ車いすマラソン大会


ハイデルベルグ城7月8日、ドイツのハイデルベルグ市で、Maxiマラソン大会が開催された。この大会は、スイスで実施されているゼンバッハ湖車いすマラソン大会と毎年交互に開催される大会で、奇数年の今年はドイツでの大会開催となっていた。

熊本市に住んでいる私は、熊本市とハイデルベルグ市が姉妹都市という事もあり、18年ぶりにドイツを訪問し、大会に始めて出場するということで、非常に楽しみにしていた。

まず、ハイデルベルグへのアクセスだが、熊本からは、セントレア(中部国際空港)で、国内線から国際線に乗り継ぎ、約11時間のフライトで、フランクフルト国際空港に到着。その後、大会主催者の送迎車で、フリーウェイを1時間弱飛ばして、ハイデルベルグの宿泊ホテルにチェックイン。車のメーターには、280km/hまで表示があり、フランクフルト国際空港140〜160km/hくらいで、時々渋滞するフリーウェイを走行。少々、冷や汗ものだった。

大会前日に受付けを済ませ、競技選手から引退した私は、少し観光気分でコースの下見。荘厳なハイデルベルグ城を仰ぎながら、18年前の記憶に浸る。また、夜はウエルカムパスタパーティーが受付けのあったリハビリセンター内で行われ、久し振りに再会した選手たちやスタッフと交流を深めた。

コースは、ハイデルベルグ市内を流れるネッカー川にかかるセオドアホイス橋の袂をスタート・ゴールとし、川沿いの公道を走る1周23kmのコースで、1周の部と2周の部がある。要するにハーフは23kmでフルは46kmなのだ。それで、Maxiマラソンなのである。しかし、ハーフ21.0975km地点とフル42.195km地点での記録は、公式記録として発表されるらしい。

 

大会当日は、絶好のマラソン日和で、晴れたり曇ったりしていた。気温は、20度くらいだっただろうか、優しい風が爽やかで心地よかった。コースは、走ってみると、下見の印象とは異なり、きつい坂がほとんどなくフラットで、練習不足の私にとっては、ゆるやかでそう長くは無い下りや上りが、気持ちよいペースを維持してくれて、とても走り易かった。練習を積んだ選手には、好記録が出せること間違いない。

ハインツ・フライ選手ただ寂しかったのは、総勢311名の参加者(プログラム掲載)のうち、レーサーは、フルが6名、ハーフが15名(内ジュニア3名)だったからである。いまやヨーロッパでも、ハンドサイクルの選手が飛躍的に増え、今回はフルとハーフで168名を占めていた。そのスタート時の迫力には、圧倒された。日本では誰もが知っている「車いすマラソン」のハインツ・フライ選手も、ここではハンドサイクルの選手として出場し、クラス3位に入っていた。
またさらに、この大会には、障害者だけでなく健常者のインラインスケーターたちのハーフの部や、キッヅ(子供)クラスの短距離走も、10時からの30分間に、順々と各競技がスタートし、その後間もなくインラインスケーターたちがゴールし始め、それからは、ひっきりなしにゴールする選手や、2周目に向けて走り抜ける選手たちで、観戦するのも楽しく、言わば市民の夏祭りの一部という感じだった。川沿いに続く広場では、様々なファミリーイベントが開催されており、なごやかな雰囲気につつまれていた。私も木陰でのんびり、ハインツたちとおしゃべりに興じた。
しかし、競技大会としてスポンサーも多く付いているようで、フルで優勝した選手などは、けっこうな賞金を貰っていたようだ。私も、思いがけなく3位に入賞し賞金をいただいた。いくら貰ったかは秘密だが、参加料に消えた。

大会翌日には、20年来のマラソン仲間たちと旧交を温め、ドイツ名物のソーセージとビールをご馳走になった。次回は、2年後2009年の開催になるが、記録を出したい人はもちろん、ソーセージを食べたい人、美味しいビールを飲みたい人は、参加計画を立ててみてはどうだろうか?とりこになるかもしれない・・。


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